眠らない島

短歌とあそぶ

2018-05-22から1日間の記事一覧

近代短歌を読む会 第16回 北原白秋 「雲母集」「雀の卵」

この会を始めて、二回目に白秋の「桐の花」を取り上げた。あれからもう二年。今回からふたたび白秋に帰る。 北原白秋は私の恩師だった米口実の師だった。米口先生は、おりおり白秋のことを語ったけれど、それはなかなか複雑な思いだったようだ。あるときは、…

近代短歌を読む会 第15回 「つきかげ」

昨年の秋から読み継いできた斎藤茂吉も今回で最後。なんだか名残惜しい気がする。どの歌集にも秀歌があるが、私としては昭和にはいってからの歌集が断然おもしろいように思える。「赤光」は感覚的な歌には引かれるが、「死にたまふ母」や「おひろ」あたりは…

近代短歌を読む会 第14回 斎藤茂吉「白き山」

今回は、前回の反省にたち「白き山」一冊に鑑賞を集中することにした。「白き山」は茂吉64歳から65歳までの作品から構成されている。この2年弱の期間でありながら800首を超える作品を歌集に収めている。敗戦で意気消沈していたと言われる時期である…