眠らない島

短歌とあそぶ

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

山崎聡子 第一歌集 『手のひらの花火』

山崎聡子が「未来短歌会」に入会し、私たちの加藤治郎選歌欄に加わったのは去年の暮れのことだった。『未来』誌上で山崎の歌を初めて読んだとき、軽い衝撃があった。しなやかな感情の流露と、力を抜いた言葉の構成にまねのできない確かな骨格を感じることが…

浦河奈々 第二歌集『サフランと釣鐘』

浦河奈々さんの第二歌集「サフランと釣鐘」を読み、しばらく経った。そして今朝、起きてみるとソチオリンピックで、羽生結弦君が金メダルに輝いて、さわやかな笑顔がテレビに映し出され、その演技が何度も流れている。それをみながら、浦河さんの歌集の掉尾…

沙羅みなみ 第一歌集『日時計』

沙羅みなみの待望の第一歌集が上梓された。沙羅みなみは結社誌「未来」の中でも傑出した才気を持った歌人として長く注目を浴びてきた。毎月、掲載される歌は二首か、三首。そのささやかなたたずまいもこの歌人にふさわしいと思えた。沙羅の歌風の大きな特色…