2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
真中朋久の第四歌集「エフライムの岸」が出版された。二〇〇六年から二〇〇九年までの五五二首が収められている。真中の骨太の作風は独特であり、前回の「重力」で完成された、うねるような力強い文体がどんな世界を切り開いてゆくのか楽しみであった。 自…
來田康男の第二歌集『法螺吹きの末裔』が出版された。來田康男は1994年に「眩」に入会し、米口實に師事しており、私からすると兄弟子にあたる。来田は眩の中の異才であった。來田の歌の魅力はやはりそのストレートな表現力であろう。言葉の力に寄りかか…