2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧
与謝野晶子『みだれ髪』を読む 参加者の三首選より 〇好きな歌 ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清滝夜の明けやすき 繪日傘をかなたの岸のくさになげわたる小川よ春の水ぬるき ゆふぐれを籠へ鳥よぶいもうとの爪先ぬらす海棠の雨 なにとなく君に待たるる…
たてがみに触れつつ待った青空がわたしのことを思い出すのを ひかりを孕んだ風のような言葉が体を脱けてゆく。こころが解き放たれる。いつのまにか悠久の大地と時間の真ん中にひとり立っている。そんなすがすがしさだけが残る。 大森静佳の「サルヒ」は小さ…