2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧
取り急ぎと書かれしままに夏過ぎて秋過ぎてなほ置かれたる文 三島麻亜子の第一歌集『水庭』を読んだ。三島は「短歌人」所属の歌人である。 端正な文体のなかに、暮らしのなかに流れる時間をしなやかに捕らえた歌が印象的だった。返信をしようとして、認めた…
「評伝・河野裕子 たっぷりと真水を抱きて」を読んだ。 河野裕子の出自からその最期の日まで、息子永田淳が膨大な資料や調査を渉猟して丹念に書き進めている。この評伝から、歌人河野裕子がどのようにして誕生したか、その秘話を存分に知ることができた。ま…