眠らない島

短歌とあそぶ

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

なみの亜子  『「ロフ」と言うとき』

山の深みに働きはじめしチェーンソー伐られゆくとき樹のこえ太し 短歌は叙情詩だということは自明のことのようであるが、その発生からみるとそうとも言えない面もある。大正のころ、さまざまな試みがなされるなかで、釈超空は短歌の叙事詩としての可能性を探…

本多真弓  第一歌集 『猫は踏まずに』

ほつほつとはつなつに雨おちてきてないものをねだってもいいんだよ 2013年に、このブログで取り上げた『猫を踏まずに』がこの度は歌集としてまとめられた。前に、もっと本多真弓の歌をまとめて読みたいと書いたが、その願いをかなえていただいた。ボリュ…