眠らない島

短歌とあそぶ

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

やすたけまり『ミドリツキノワ』書評

やすたけまり第一歌集「ミドリツキノワ」書評 Ⅰ「ミドリツキノワ」の韻律 口語で歌をつくるとどうしても散文的になり、文末が単調で歌が平板になるという点はよく指摘されている。二〇〇〇年以降はいわゆる「棒立ちの歌」がひろまり、若者達の内向的で、ひり…

『水のゆくへ』批評会報告記

黒田瞳第一歌集 『水のゆくへ』批評会報告記 平成二三年九月十日(土)、大阪府教育会館たかつガーデンに於いて、批評会が行われた。パネラーは、魚村晋太郎、江戸雪、水沢遙子、大辻隆弘の四名である。 『水のゆくへ』は、黒田瞳の十年間の歩みを詠んだ奥行…