眠らない島

短歌とあそぶ

2016-10-21から1日間の記事一覧

若山牧水 『別離』  読書会資料続き

明治43年 1月1日『独り歌へる』出版 明治41年4月から42年7月まで 551首 3月 雑誌『創作』創刊 4月 歌集『別離』出版 5月 小枝子に女の子が生まれる。庸三との子ではないかとの疑念にさいなまれる。 千葉に里子に出されるが、養育費を払わね…

近代短歌を読む会 第5回 若山牧水 『別離』

第5回 若山牧水 『別離』 〇 参加者の三首選より 摘みてはすて摘みてはすてし野のはなの我等があとにとほく続きぬ 健やかに身はこころよく餓えてあり野菊のなかに日を浴びて臥す 彼の国の清教徒よりなほきよく林に入りて棲むまむとおもふ 晩夏の光しづめる…

近代短歌を読む会 第四回 前田夕暮『收穫』 報告

第4回 前田夕暮『収穫』(明治43年刊) 〇参加者の3首選より 木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな 一の吾君を得たりとこをどりす二のわれさめて沈みはてたる 夜の空に鐘鳴る、街は死せるごと凪ぎたり君はわが前に泣く 水の上を遥あ…