眠らない島

短歌とあそぶ

2016-07-31から1日間の記事一覧

近代短歌と読む会報告第2回『一握の砂』

第二回 石川啄木 『一握の砂』 抄出された歌から 誰が見ても われをなつかしくなるごとき 長き手紙を書きたき夕 いと暗き 穴に心を吸はれゆくごとく思ひて つかれて眠る まれにある この平なる心には 時計の鳴るもおもしろく聴く するどくも 夏の来るを感じ…

「近代短歌を読む会」報告  第1回

〇 はじめに会について 2010年代にはり、歌が近代短歌がえりしているということが指摘されるようになった。 そういう論調には「近代短歌」を乗り越えてきた現代短歌の地平からみたとき、それでいいのかという懐疑にたっているように思える。また、今の混…