2013-10-16から1日間の記事一覧
このたび、加藤治郎第八歌集『しんきろう』を読み直してみて、新鮮な衝撃を感じた。それは、どういうことか、整理のつかない思いでいたが、なんとなくやり過ごしてしまうのは惜しいので、拙いが言葉にしておきたいと思う。 それは、一言でいうと、「文体」…
『迷子のカピバラ』について、レポートを発表する機会があり、もう一度読み返すことができた。その際、この作品群の虚構性について少し考えを深めてみた。 虚構とひとことでいっても手法はさまざまである。この歌集についていえば、「境界のずらし」という…