眠らない島

短歌とあそぶ

2016-08-23から1日間の記事一覧

吉川宏志 第七歌集 『鳥の見しもの』

雨ののち冬星ひとつ見えており何の星座の断片かあれは うちがわを向きて燃えいる火とおもう ろうそくの火は闇に立ちおり 磔刑の縦長の絵を覆いたる硝子に顔はしろく映りぬ 錆ついた窓から見える風景だ どうしたらいいどうしたら雨 巻頭の連作をそのまま引い…