眠らない島

短歌とあそぶ

2013-11-08から1日間の記事一覧

山下泉第二歌集  『海の額と夜の頬』

山下泉の歌を読んでいると、緊密に構築された回廊に迷い込んだような不思議な感覚を覚える。描かれているのは紛れもなく作者の日常空間だが、独自の感性と磨かれた知性によって俗性を捨象され、再構成された世界となって立ち現れる。そこには、父や母、弟、…