眠らない島

短歌とあそぶ

2013-06-12から1日間の記事一覧

堀合昇平「提案前夜」  書評

あけのこる月のひかりに染まりつつ艶やかに不燃物のふくろは 人々の去った街に不燃物の袋が転がっている。ゴミというすでに意味を失ったものが月の光に照らされて、生々しい存在感をもって現れる。夜明け前の都市の風景はなんと廃墟に似ていることか。それ…